ランドクルーザーにこそターボチューンは有効。 スパークプラグによる点火・爆発ではなく、シリンダー内の圧縮熱によって爆発させることで稼働するディーゼルエンジン。そのためにはまず、大量のフレッシュエアが必要であり、またガソリンエンジンとは比較にならない高圧縮比であることが求められます。エンジンブロックもそのコンプレッションに耐えられるよう堅牢に作られています。それは即ち、タービン交換を行った場合に高ブースト圧に耐え、大容量のタービンの旨味をフルに生かせることを意味します。チューニングには向かないと考えられがちなディーゼルエンジンですが、こと、ターボチューンにおいてはガソリンエンジンよりも適性あり。そうしたアドバンテージを活用すべく、KOCでは数タイプのターボシステムを設定していいます。 RX5ツインターボ
RHC7のさらに上を行くシステムとして、トップエンドユーザーのために現在急ピッチで開発中なのがRX5ツインターボ。まったく次元の異なる走りを提供する究極のターボシステムです。
今でこそターボディーゼルのチューニングは一般化していますが、われわれがランドクルーザー60系の12H-Tチューンに着手した当時、使用出来るチューニングパーツが皆無に等しいのが現実でした。唯一の光明として見出したのが、ノーマルタービンをバージョンアップするためのBAGターボ。実際にはそれも12H-Tのために用意されたものではなく、同じくトヨタの3S-G用に設定されたものでしたが、両エンジンが同じCT26タービンを使用していたことが幸いし、ともかく流用という形でチューニングはスタート。しばらくの間、ランドクルーザーのターボチューンとは、BAG仕様を煮詰めることと同意でした。つまりBAGターボこそが基本中の基本。そのセッティング技術に対し、KOCは絶大な自身を持っています。CT26は、現行エンジンの1HD-FTにも受け継がれているタービンです。BAGターボのセッティングの妙は、これから、ランドクルーザーのオーナーになる方も味わってもらえます。
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CT26RX 250ps仕様 |
CT26RXは、BAGターボがもっとも進化した形。CT26RをベースにしたKOCのオリジナルタービンです。 独自に設計したエキゾーストハウジングをカップリングすることによって、高回転域での過給能力を飛躍的にアップ。CT26R以上の性能が期待できながらも、従来のエキゾーズトシステムを流用できるので、チューニングコストを低く抑えられるのが魅力です。ライトチューンの延長線上に乗ったまま、ハードチューンでしか味わえないような走りをモノにできる・・・それがCT26RXです。 いわゆるビッグタービンの装着には抵抗があるけれども、それに迫る走りは手に入れたいというワガママな人にとっては、まさにうってつけのタービンと言えるでしょう。 ¥360,000-
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CT26R 235ps仕様 |
BAGターボのアッセンブリー交換バージョンがCT26Rです。 CT26Sに比べ、さらに大容量のコンプレッサーハウジングを持ち、インペラーのトリムも大径化。CT26Sがノーマル比15%の効率向上にとどまるのに対し、CT26Rは25%効率アップを実現できます。コンプレッサーハウジングの容量アップは、さらに高いブースト圧設定も可能に。また加圧時の空気温上昇も抑えられるため、燃焼効率を損ないません。 インペラーのブレード設定角度もより立った状態とされているため、レスポンスを落とすことなく空気流量を稼ぐことができます。 ノーマル互換のライトチューン向けタービンと捉えられがちですが、セッティング次第では最高速190km/hオーバーのパフォーマンスさえ獲得できるタービンです。 ¥215,000-
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CT26S 220ps仕様 |
CT26SはBAGターボのスタンダード版。ノーマルタービンをチューニングすることによって、高ブースト設定が可能となります。キット内容はコンプレッサーハウジングとインペラー。ハウジングは容量アップされると同時に、インデュース径は46φから50φへと大径化。インペラーはトリム自体の変更はありませんが、ブレード枚数は10枚から12枚へ、またブレードの設定角度が異なります。これらのスペック変更によって、より多くの空気流量を稼ぐと同時に、流速を落とすことなく過給効率アップを果たします。 最適な設定ブーストは1.0〜1.5kg/cm2。ノーマルルックのまま確実なパフォーマンスアップを約束するキットです。 ¥99,800-
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