徒然日記
10年前は若すぎました
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 最近サントリーリザーブのCMがいいなあ、と思っている。コピーがいい。佐藤浩一もかっこいいのだが、やはりコピーがいい。最近見た中では一番気に入っている。そう、「10年前は若すぎました」と言える年っていくつ位なんだろう。佐藤浩一って何歳なのか知らないけど、多分あのくらいの人にとっての10年前を想定したCMなのだろう。
 私も今年で29になるが、「どうせもう29ですよ〜。」とか「来年は30や〜、おばはんや〜」とか言って、笑いをとっている。(30過ぎの人、済みません。他意はないんです)そのくらいの利用価値しかない数字だし、母の言うとおり、決して若くない30前の切羽詰まった状態だ。しかし、10年前の事を考えて(私の場合18歳だった)、まあ若くて当たり前の受験生だったと思えば、「そんなもんか」とちょっとがっかり。もちろん18歳の自分を若いと思っていただろうし、実際受験生なんてまだまだ子供だ。世が世ならルーズソックスとか履いてたりするのかと思うと、ちょっと恐い。
 じゃあ、25の頃、私は若かったかというと、やっぱり今に比べれば若かった。ただ18の頃と何が違うかと言うと、自他ともに認める若さかどうかがちょっと微妙なんだねえ。自分では「まだ若い」と思ったり「もう年だ」と思ったりさぞ忙しかっただろう。その微妙で分かりづらかった時代を35歳の私はきっぱり「若すぎた」と言い切れる大人になっているかというところが大問題なのだ。28歳の私も然り。10年後の私が今の私を「若すぎた」と言えるかどうか、考えただけで死にたくなる。それは今、若くありたい訳ではなくて、きちんと10年分の年をとれるのかという事。地元のローカル線で10年ぶりくらいにあった人に「全然かわらんねえ〜」と言われて、ちょっと喜ぶのはもうやめだ。「進化してないねえ〜」と言われたようなものだ。ちなみに、18歳と28歳の私には大したギャップは無い。成長が止まってる証拠だ。とりあえず「ブリキの太鼓症候群」と名付けておこう(謎)。
 今年はなんだかカオスな年明けになった。今は何も考える余裕もなく勢いだけで突き進んでいるが、10年経ったら、「無茶したよな〜」とか思うのかもしれない。今はまだ「あの時の判断は果たして正解だったのか?」という過去ばかりが山積みだ。10年前の若さを実感するためにだけ、今は着実に年をとって行かねば。うちの母なんかは50歳をターニングポイントにして、毎年一つづつ年をチョロまかしているらしいから、今45歳くらい(推定)になる計算で、もう何が何やら訳がわからないのだが、彼女に一言だけ言っておこう。「年をチョロまかすようになったら、もう完全に『トシ』やで」。合掌。

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